高額買い取りをしてもらうためのブランドバッグや靴のお手入れ方法
メラビアンの法則によると、人の第一印象を決めるにあたって、視覚から入る情報がその55パーセントを占めていると言われています。
対象が、人ではなく物であったとしても、見た目というのは、それがどのようなものかを判断する際に重視される要素ではないでしょうか。
ブランドのバッグや靴を買い取りに出す際には、キレイな状態にしてから査定してもらいましょう。バッグのバイヤーは査定の際に、取っ手の汚れ、破損、ステッチの状態、金具、シミ、ほつれ(内ポケットの縫い目がほつれやすい箇所です)、四隅を特にチェックしているそうです。
では、どのようにキレイにすればいいのでしょうか。
バッグのお手入れ
<クリーニング方法>(塩化ビニールには使用できません)
@バッグの中をキレイにする
ポケットの中も忘れずに、中を空っぽにして、ゴミは掃除機やガムテープなどで取ります。
端に詰まっている汚れもかき出してください。
A洗剤液を作る
精製水500mlに、通常洗濯に使用している洗剤5mlを入れ、よく混ぜます。
水道水は塩素が入っているので、精製水を使用します。
B汚れを叩き拭きする
洗剤液に浸して軽く絞ったタオルで、こすらずにポンポンと叩くように、シミ取りの要領でタオルに汚れを染み込ませてください。
C陰干しにする
<バッグを長く愛用するために注意すること>
・湿気を取り除く
ヨーロッパに比べて湿気が高く、カビの生えやすい日本では、より注意が必要です。
使用後には乾燥剤を入れておくなどして、湿気を取ってください。
一度カビが生えてしまうと深く根を張り、表面だけを拭き取ってもまた発生し、臭いにもつながるので、生えないようにすることが肝要です。
・使用後は中を空にする
湿気を防ぐため、中に新聞を詰めて、棚の上の方に収納してください。
・日常的にお手入れをする
埃や黒ずみはバッグの寿命を短くしてしまいます。
<素材別のお手入れのポイント>
○レザー
きちんとお手入れすることで、何十年も使うことができ、使い込む程色に深みが出てきます。
・早めの防水スプレー
雨染み、油汚れを防ぎ、表面の汚れも取れやすくなります。
・週に一回ほど乾拭きをし、しっかりと乾燥させる
汚れが目立つ場合は、上記の方法でクリーニングをすると効果的です。
○帆布
雨に強く、とても丈夫な素材です。
デイリーバッグから通勤用のトートバッグまで、幅広い用途で人気の高い素材です。
・柔らかいブラシでブラッシングする
それで取れない汚れは、ブラシに上記の洗剤液をつけて軽くこすります。
・しっかりと乾燥させる
カビの生えやすい素材なので、風通しのいい場所で保管します。
○スエード
水に強く、お手入れも楽な素材です。秋冬物のイメージがありますが、オールシーズン使用できます。
革のクリームを使用すると硬くなってしまうので、注意してください。
・専用のゴムブラシでブラッシング
毛並みに沿って起毛させた後、逆方向にもブラッシングをして、表面の埃や汚れを取ります。
しつこい汚れは柔らかめの消しゴムで軽くこすります。
・ブラッシング後に防水スプレーをかける
靴のお手入れ
<靴を長く愛用するために注意すること>
・クリームで保護をする
新品のうちにクリームを塗っておくと、表面に薄い保護膜ができ、その後のお手入れが楽になります。
・靴を履きまわす
2足以上の靴を交互に履くと、より長持ちします。
・長期間保管する際に注意する
カビ防止スプレーが効果的です。
定期的に風にあてて、乾拭きをしてください。
・濡れたらきちんと乾燥させる
形を整え、新聞紙を入れて、風通しのいいところで陰干しします。
<素材別のお手入れのポイント>
○革靴
クリーナーと防水スプレーで定期的なお手入れをしてください。
革によってはシミになってしまう可能性があるので、目立たないところで試してから使用してください。
@靴ブラシで埃などの汚れを取る
A柔らかい布にクリーナーをつけて、全体に薄く塗る
B乾く前に、塗りムラがないようにブラッシング
C防水スプレーをかける
○スニーカー
汚れが付きやすいので、定期的にクリーニングをしてください。
@表面に付いた泥や砂を落とし、軽く水洗い
A部分汚れがある場合には、洗剤をつけてブラシでこすっておく
B靴紐を外し、ぬるま湯に浸ける
C手洗い濃度に薄めた洗濯液に入れ、浸け置き洗いした後、十分にすすぐ
D風通しのよいところで陰干し後、防水スプレーをかける
○スエード
上記のスエードバッグと同じ方法でお手入れすることができます。
まとめ
バッグも靴も全てに共通することは、風通しのよいところで陰干しをして、しっかり乾燥させてから、保管するということです。
また、保管の際には、新聞やシューキーパーなどで形を整えること、そして、何よりもこまめなお手入れをすることがキレイに保つポイントとなります。
手がかかるモノほど大切にしたくなるものです。
手間をかけ、大切にしてきたブランド品を買い取りに出す際に、その価値を少しでも高く認めてもらえたら嬉しいですね。